ENGRAVED 全曲解説

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#1 ENGRAVED
#2 MY LAST DREAM
#3 WINGS OF THE SUN
#4 SPIDER
#5 MIRROR IN ME
#6 BUTTERFLY EFFECT
#7 CAPTURED
#8 エンジニア大西氏より

#1 ENGRAVED

印象的なアルペジオから始まり、除々に音が迫ってくる。
やがて遠くに終末を告げるかのような音が混じり、ノイズで埋め尽くされる。

イントロのアルペジオは無理やり(笑)俺のギターを使ってもらった。
フレーズ的にシングルコイルの音がいいんじゃないかなってことで
誰かいいストラトとかテレキャスとか持ってないかなってことで探したんだが、
メタラーなみんなは誰もシングルコイルのギターなんか持ってませんでした。残念。

バイオリン奏法のフレーズとか個人的にはツボ。


これはズバリSEです。レコする前はライブでもやったことあったかな。色々と重ねてます。あれ?バイオリンの音が聞こえてくるぞ??

雀蕗

元々はアルバムには入っていない曲の、前 奏や繋ぎの曲で作ってあったのですが、メンバーから「"MY LAST DREAM"の前に何か入れたいね」と言う話がありまして、「こんなんありますよ」と出した所、大体出来ていたのもあって、ものの数十分で出来ました。

実はライブでも何回かやっていますね♪。
始まりの一人の所は緊張しましたね。念のためセットリストに押さえるフレットを書いておいたのは、内緒の話(笑)。

音的には、クリーンではなく、ブースターとして使っているチューブスクリーマーで、ちょい歪ましてクランチっぽくしています。
ヘッドのクリーンチャンネルでとりました。

JUN

XECSNOINにしては珍しく幻想的なイントロダクション。次の"MY LAST DREAM"のスパルタンな刻みとの対照がいい。ギター陣のセンスが光る1曲になったんじゃないかな。ドラムの流れるようなフィルも聴きどころ。ベースとしては音数が少ないのが逆に悩ましい曲だったりする。

K.K.

元々My Last Dreamの一部だった曲。シンプル極まりない曲なので単調になりすぎない様にするのがかえって難しかった。

▲Top
#2 MY LAST DREAM

XECSNOINと言えば高速チューン。XECSNOINと言えば鬼の刻み。
いー感じにXECSNOINを象徴している曲じゃないかな。

曲が固まった時に雰囲気が合うんじゃないかってことで前からあった歌詞のモチーフをJUN君に料理してもらいました。その原詩をJUN君に見せたところ、「村上春樹じゃん!!」と言われたが、残念ながらその詩を書いた時は、村上春樹は未読。

サビのフレーズと詩のはまり具合がとてもいい。
羊は臭いがとても美味い。


これはなんだかんだ1番メタル筋が鍛えられる曲。最初から刻みまくりです。
このリフは激熱ですね〜前からあったみたいなんだけど、ついに曲になりました。
ソロはカーク風にワウワウしまくりです。なにげにバッキングが忙しいf^_^;

雀蕗

リフとAメロは、大分前からネタとしてあって、曲にするには一気に出来ました。Aメロの刻みは、もうちょい少なかったが、迅君に弾き方伝えた時に、迅君が増やしてくれました(笑)。

サビは刻んでいましたが、結構大きな波のリズムだったので刻みの部分を抜いてメロディーっぽくしあげました。

ソロ後のBメロのピッキングハーモニクスが聞き所です。

JUN

善と自分との世界観の違いが一番出てるのがこの曲だと思う。善が基本的な土台を持ってきて、それにおれが肉付けしたって感じかな。

善の世界は、単に「暗い」というんじゃなく、なんというか、「闇が深い」。理想と現実のギャップに対するある種の諦めを、二人とも共通して持っていて、それが基本的な立脚点になってるから、歌詞を作る上でのコミュニケーションはとりやすいんだけど、そこからの次のポイントへの距離が違う。

おれは目標になる次の点が視界に入ってて、かなり遠くても頑張ればどうにかそこまで行けるんじゃないかっていう、ある意味での往生際の悪さ(笑)があるんだけど、善のはもうほんとどうしようもない(笑)どの方向にどれだけに行ったら、少しは慰められるのか見当もつかない。世界観での間合いが壮絶に遠い。

この曲もタイトルからして「最後の夢」。その夢から目覚めた後はもうどれだけ頑張っても間近に迫る死しか残ってない。ずいぶん頑張って歩いてきたんだけど、結局どこにも辿りつけず、何も見いだせずに灰に埋もれていこうとしている誰かの歌。
イカツめの見た目とはちょっと違って、バンドで一番ナイーブなやつなんじゃないかと思ってます。

ベースの方は、ひったすら早刻み!サビでは拍の取り方が大きくなるんだけど、そこでも流れを失わないようなフレーズを心がけた。

K.K.

たぶん今回録った中で一番短期間でできた曲だと思う。
ただサビのパターンはなかなか決まらなくて、今でもやる度に少しずつ違う(笑)
レコの時もテイクごとに微妙に違ってて、だからという訳じゃないけどテイク数も一番多かった。ツーバスがけっこう多くて、あん時ゃかなりしんどかった(笑)

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#3 WINGS OF THE SUN

イントロのフレーズがとても綺麗。
ハモらせかたが俺にはとても不思議。
絶対に俺からは出てこないアレンジなんで、リハの時とかたまに聞き入ってしまう。

曲調も比較的明るめで、MY LAST DREAMとは対照的。
XECSNOINの二面性がよく表れている。

歌詞は、今年の正月に日の出を見ていたら、ガッっ!!と降ってきた。
最初は「日輪の翼」っていう中上健治の小説の題名が浮かんで、英語にしてみたら「WINGS OF THE SUN」でこれはモチーフになるな、と。
小説の内容と詩は全く一致していないんだが、魂の救済みたいなところが描かれているところは一緒かな。


通称ピロピロ。
作ってる段階ではイントロのタッピングから、こう命名されました。こういうハモリは今まであまりやってこなかったので新鮮でした。
テンポキープが肝心です。
サビがノリノリです♪

雀蕗

初めてメインにタッピングを入れた曲です。

タッピング・ポップなサビ・ミクスチャーっぽい間奏・ラップ・を入れよう思い作りました。
ここまでポップな感じなサビは初めてじゃないかな!?。

サビでは、Baがスライドからハイフレットまで行く感じを入れてほしいと頼みました。

メインフレーズは簡単なように聞こえて、リズムをとるのが結構難しかったです。

JUN

明るめの印象とは裏腹に意外に難しいのがこの曲。この曲のおかげでダウンピッキングが速くなったよ。雀蕗の注文もあってベースは意外と幅広く動いてる。ベースだけだと楽しい曲だけど、サビでボーカルに合いの手を入れようとするとベースがとっ散らからないようにするのが結構大変(笑)

途中でギターの空白が多い部分の下でベースだけ進行しているところは歪みとクリーンを1:1くらいでラインで混ぜている。

ビート感の移り変わりも聴きどころかな。

K.K.

一番ツーバス踏んでる曲なのかな?ギターの刻みとユニゾンしてるトコも多いし。
イントロのタッピングとかサビのメロは結構キャッチーなので曲として聞きやすいと思いますよ。

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#4 SPIDER

これは俺がXECSNOINに加入する前からあった曲。
一番最初に聞いたのはJUN君が歌ってるやつだったな。
ライブでも何度もやってるんで知ってる人は知ってるね。
イントロでリフとバスドラが絡んでるとことの重さとサビのところの綺麗な感じの対比が面白い。

100%JUN君の歌詞なんで自分なりに消化して表現するのに時間がかかった。


これは結構前からライブでもやってる曲。かなりノリ重視です。バッキングをかっちり合わせるのが難関。そしてソロの出だしには泣かされました…(笑)

雀蕗

まだ、現メンバーになる前に出来た曲です。

サビはメロディアスなギターのバックに魂の叫びのVoシャウトがマッチングしていますね。

DEMOでメンバーに聞かせた時に、ギターソロの入の部分がウリ・ジョン・ロートみたいという話になり、気に入って頂いたみたいなので、その部分だけそのままでやってもらいました。

苦戦したのはAメロのユニゾンの部分を合わせるのが難しかったです。

JUN

まだおれがボーカルを兼任してた時代に作った曲。
歌詞を芥川龍之介の「蜘蛛の糸」をモチーフにして描いたので、そのままのタイトルに。
芥川の「蜘蛛の糸」では、糸につかまったはいいけど他の人を蹴落としてでも救われようとしたカンダタは、結局元いた所にたたき返されてしまうわけだけど、じゃあ自分がそういう状況になった時、果たして救いの手を与えられる資格があるのか?どうなの?ねえ、どうなの?というものすごい内にこもった歌詞になっております。

要は、自分の内面の弱さをきちんと見ることができるか、そしてそれを克服することができるか、というようなことがテーマ。

サビのところはベースは、広がりを出したかったので、ポイントを抑えつつ、ピッキングしたがる右手を抑えて、ロングトーン多用のフレーズにした。

K.K.

唯一俺が加入前からあった曲。ただドラムは結果的に随分変わったと思う。特にサビのパターンはアレコレ試して結構凝った感じになった。
あと各セクションの展開がスムーズに移行できるようにFillには気をつけたつもり。
重厚なメインリフとサビとのコントラストがイイ。

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#5 MIRROR IN ME

これは最初、あんまり頑張らない曲を作ろうっていうアイデア「だけ」俺が出したんだが、結局頑張る曲になってしまった。

最後のサビ前のレガートになるのかな、スウィープになるのかな、あのフレーズが個人的には非常にツボで、これに聞き入ってると自分の歌いだしをトチる。
お客さんは聞くことに集中できていいなあ(笑)


これはみんなであーだこーだいじってるうちにできた曲です。
出だしからガッツリなかなか早いので寝起きでは弾けません。
特にダウンピッキングかっちりが熱くさせす(*_*)
あとソロもなにげに久しぶりの速弾きです。ちなみにここは、雀蕗のギターを借りて弾きました。いい音ですp(^^)q

雀蕗

ピッキングハーモニクスの嵐ですね(笑)。

Aメロのリフは、ちゃんと拍で取ると難しいみたいです(笑)。俺は、余り考えずに弾い
ていたからスムーズに行きましたが、作曲者以外の人はちゃんと拍で考えたから難しかったみたいです。俺は、いいのやら悪いのやら(笑)。

この曲もBメロのユニゾンは苦戦しました。

ラストのアウトロのリフでは今までにはないピッキングハーモニクスの感じを出しています。

JUN

この曲は弾いてて楽しい曲つーか、弾きごたえのある曲。かわった譜割のフレーズが続くので、ボーカルを聴いていると間違えるという(笑)

おれが書いた歌詞はだいたい自分の心象風景の投影なんだけど、この歌詞には特にモチーフがなくて、単純に自分の精神の一面を切り取って抜き出したらこうでした、っていう。夜中に書いたラブレターみたいなもんですかね。うっかり本音が出ちゃう(笑)

K.K.

これは完成するまで一番時間がかかった曲。構成が決まるまでリハのたびにあ〜でもない・こ〜でもないと皆で試行錯誤を繰り返したのを思い出すな。
ラスサビ〜アウトロが個人的にお気に入り。

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#6 BUTTERFLY EFFECT

全部歌詞の解説になるけど、同名の映画があるけれど、全く関係ない。

胡蝶の夢とカオス理論の比喩表現である「BUTTERFLY EFFECT」がモチーフで、ある少年の過酷な状況を表現した。
未来はまだ決まっていない。


これはXECSNOINではあまりなかったリズムもテンポも変わるスローな曲です。ライブでは貴重な曲になりそう。サビが泣いてますね〜(>_<)
さらにツインギターのソロも入ってとてもいい曲になりました。
これを録る時チョーキングしすぎて手を痛めるほど。いい思い出です♪

雀蕗

初めてクリーンを使った曲です。
アレンジでテンポを変えたり拍子を変えたりとして、比較的長めな曲ですが、飽きずに聞けるような形にしました。
ソロは苦手ですが、結構頑張っちゃいました(笑)。

エンディングでは普通にフェードアウトではなく、段々と空間系とハイが強くなっていく感じにしてもらいました。

JUN

この曲の歌詞は善100%ですね。モチーフは、かなり香ばしいです。いいよいいよー(笑)

この曲はベースが遊べる余地が多いので、結構好きにやってるかな。ギターソロの後ろで小賢しいことをやっているのが気に入っていたりする。ギターの隙間をかいくぐっていかにベースを弾くか!という普段あまり重視しない点に入れ込んだ曲。

K.K.

6/8基本で中盤に4/4の間奏が入ってくる構成で、唯一5分を超える曲。
6/8で変わったアプローチが出来ないか試行錯誤したけど、結局慣れない事するよりシンプルにプレイした方がいいみたいで、今の形に落ち着いた。
4/4の間奏に入る所が一番気に入ってます。

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#7 CAPTURED

最後に相応しい高速チューン。
あっという間に嵐のように過ぎ去っていくけど最後のサビのメジャーのとことかなんかいー感じだよね。
若干コアっぽいかな。でもメロコアじゃない。その微妙さ加減を味わってくれ。


これは個人的に1番苦労しました。とにかくサビまで弾きっぱなし地獄です!テンポも最速ですね。

それと久しぶりにアームを使いました。これは善君のギターを借りました。
このギターは確かブログに載っていたあれです。
他の曲のCleanにも使われていてとてもいいギターですp(^^)q
とにかくこの曲は弾いていて楽しくなる曲です♪

雀蕗

テンポ的には、ゼクスの曲の中で最速の曲です。
もう、忙しいです(笑)。スライドがよく入ったリフは初めてです。

サビはポップというかメロコアっぽくしたく作りました。サビのギターの上物は、単純に早くて辛いです(笑)追い付くのに必死です。
途中のギターだけになるところからモッシュパートが終わるまでは、テンポを少し落として、どっしり感を出しました。

出来上がって、サビを聞いたイメージではスノーボード(アウトドア系)の車とかのCMに合いそうな気がします。
是非是非タイアップを(笑)。

JUN

中間部に初めてスラップを採用した曲。短いけど。いやー苦労した(笑)頑張ったのに埋もれたくなかったので歪みとミックスしてアクセント的な感じにしております。

テンポが速い上にボーカルが入ってからのバッキングがなにげにトリッキーなので、これも弦楽器にとってはやりごたえのある曲になった。比較的キャッチ―めのサビをやっといて、さわやかに終わらないのがXECSNOIN流じゃないでしょうか。

歌詞は、自分のことを棚にあげて他人のことを書いてる。
歌詞のスケッチを色々書いているうちに、誰かの名言で「今日を変えられない人間に、未来を変えることはできない」みたいなのをどこかで読んだのを思い出して、図らずもそれがモチーフになった。

現状に不満がある人間に限って、今日をなんとなく生きていると、また今日と変わらない明日が来ることを理解しようとしない。他力本願では結局他人に乗せられるだけ。乗っかってるのは楽だけどたいがいにしとけよ。自分の頭で考えないと脳味噌が溶けて耳から流れ出すんだぜ。脳チップに取って代わられる前に自分の手で感じて、自分の目で見ることを思い出せよ、という内容。自戒も込めて。

K.K.

一番テンポの速い曲だけど、結構キヤッチーな所もあってなにげに聴きやすいと思う。
細かい事は気にしないで勢い重視で録った。
一直線にスカッと終われるラストにふさわしい曲になったと思う。

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#8 エンジニア大西氏より
大西 航 (bazooka studio)

前作に続いてレコーディングを担当させていただきました。
今回も楽器は4人同時に演奏する“一発録り”…ってライブと同じ 演奏方法なんだけど、彼らの場合はライブがもうCDみたいに音が良いので、僕はあんまりやる事ありませんでした!(笑)。

苦労したことといえば…セッティングかな。とにかく欲張って色んなマイクを立てさせてもらったりしたので同時に録音できるトラックの全てを使い切ってしまいました。

楽曲的には、超スピードのものから比較的スロウなものまで、やはりアルバムになるとバラエティに富んでいます。部分的にブラストビートなども使われていて、この手の音楽を愛している僕は日本でこういうレコーディングが出来るんだと、かなりジーンと来てしまいました(笑)。

Mixに関しては前作に負けないよう、へヴィかつ深みのある感じにしてみました。XECSNOINさんには今後ぜひ海外に打って出ていただきたい。もしくは外人さんにも聴いていただきたい。あなたたちの魅力は世界に通用するものだと信じております。

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